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戸沢村蔵岡地区、全世帯の9割が集団移転賛同

7月の大雨で最上川が氾濫し、浸水被害を受けた戸沢村蔵岡地区。

住民を対象とした「集団移転」に関するアンケートの結果が公表され、全世帯のおよそ9割が集団移転に賛同すると回答したことがわかりました。

【戸沢村 加藤文明村長】「おおむね90パーセントの賛成がありますので、集団移転に向けて県および国と十分協議をして進めていきます」

9月19日、村と蔵岡地区の全世帯による意見交換会を実施しました。

その中で、村は自然災害が発生した地域や今後災害のおそれがある地域から、安全な場所にまとまって移転を促す国の事業「防災集団移転促進事業」を提案。

そして、この事業に賛同するかなどを問うアンケートをきのうを締め切りとして行っていました。

アンケートには地区に住む69世帯すべてが回答。

その結果、およそ9割が移転事業に「賛同する」または「条件が合えば賛同する」と答えたということです。

【加藤文明村長】「地域の方々はここに住めない。自分たちの安心安全な安住の地を求めて村で示してくださいという大きな表れだと重く受け止めている」

この結果を受けて蔵岡地区の住民は。

【蔵岡地区に80年以上住む住民】「本来ならこういう状態だから100パーセント賛成だといいんだけど、お金の問題が反対する一番の理由なのかな。とにかく水の上がらない場所高台(に移転したい)」

今後、村は移転事業に「賛同できない」と回答した人を含め、住民に対して十分な説明をしたうえで国や県と協議して進めていく方針です。