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次の衆議院選挙 県内の構図 見え始める

次の衆議院選挙について県内の立憲、国民などの野党組織が候補者擁立を発表しました。

早期の解散総選挙もささやかれる中、県内の構図も少しずつ固まり始めています。

立憲、国民、連合山形で構成する県内の野党組織「2党1団体」は、きょう午後に会議を開き、衆議院選挙の統一候補を決定。

先ほど記者会見を開き候補者が決意を述べました。

山形1区は立憲・新人の原田和広さん(51)が立ちます。

原田さんは元県議会議員で、2014年、2021年の衆議院選挙に野党の公認候補として出馬しましたが落選。

2022年に3度目の出馬を表明し活動を続けてきました。

【原田和広氏】「政治改革をするための政権交代を今度こそ成し遂げたい。挑戦者ではなく互角に戦える政治家として1票でも多く票を稼いで小選挙区において必ずや勝利したい。」

山形2区には、国民・新人の菊池大二郎さん(42)を擁立します。

菊池さんは2019年の県議選で初当選。

2期目を目指した去年の選挙で落選し、その後は舟山康江参議院議員の秘書を務めてきました。

【菊池大二郎氏】「地方議員としての経験をひとつの財産としてこの衆議院選挙臨んでまいりたい。たくさんの語尾の異なる県民の思いをこの目でこの耳で聞かせていただきました。この地域の声こそがこれからの時代をつくる国の力であります。」

また、山形3区については立憲が擁立する方向で作業を進めています。

一方、共産党は21日、県内の全選挙区に候補者を立てると発表しました。

すでに発表していた山形3区の山田守さん(61)に加え、山形1区に三井寺修(44)さん、山形2区に岩本康嗣さん(59)を擁立します。

共産党とその他の野党は、これまで候補者を1本化する「野党共闘」を度々実現させてきましたが、2022年の参院選以降、足並みは揃っていません。

本間和也委員長は、「話し合いにはいつでも応じる」と述べ、共産が候補者を取り下げる可能性も示唆しましたが、「最終的には党本部がどう決めるかだ」としました。

【共産党県委員会 本間和也委員長】「(共闘の)可能性はゼロとは言わないが困難が大きいという認識」

これにより、県内の小選挙区の構図が見えてきました。

山形1区は自民・現職の遠藤利明さんに立憲、共産それぞれの新人2人が挑む構図。

山形2区は現職で農林水産副大臣の鈴木憲和さんと共産、国民それぞれの新人が戦います。

山形3区は現職でこども政策担当大臣の加藤鮎子さんと共産・新人の出馬が見込まれていますが、加えて立憲が候補者の擁立作業を進めています。

衆議院の任期満了は、来年の10月30日。

自民党・総裁選後、早期の解散も取りざたされています。