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ダムの内部に日本酒2600本 蔵王ダムで実証実験

ダムの内部に日本酒を貯蔵する実証実験が山形市の蔵王ダムで始まりました。

全国に13基しかないダムの内部に空洞をもった蔵王ダム。県は年間を通しておよそ10度に保たれるこの空間の有効活用に向け、日本酒を貯蔵する実証実験を始めました。
きょうは県と酒造組合によるダムの利用に関する覚書の締結式が行われ、さっそく、日本酒およそ2600本がダムの内部に運び込まれました。温度が一定に保たれるダムの内部は、日本酒の熟成に適しているということです。今後は、貯蔵した日本酒の品質を確かめ、販売につなげるとしています。

【この実証実験を発案した県村山総合支庁建設部山形統合ダム管理課佐藤大輔技師】
「まだまだ知られていないダムのことを知っていただくというが私は一番うれしいと思っているので、それをお酒を通して知っていただくのもまた新たに楽しみの一つかなと思っています」

この実証実験、酒造会社が日本酒の貯蔵に必要なエネルギーを抑えることにもつながるといいます。

【県酒造組合佐藤一良会長】
「こういうところ(ダム)にたくさん貯蔵させていただくことができましたら、間違いなく脱炭素につながると思います。」

今月20日には上山市の前川ダムにワインおよそ4000本を搬入する予定です。