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浸水被害を受けた戸沢村蔵岡地区。集団移転の声

今回の大雨で甚大な浸水被害を受けた戸沢村蔵岡地区。

被災から1カ月あまりが過ぎる中、地区の住民たちは集団移転の選択に迫られています。

戸沢村蔵岡地区は、7月の豪雨で最上川が氾濫し、集落全体が泥水に浸かる事態に。

ほとんどの住宅が床上浸水の被害に遭ったとみられています。

【佐藤一春さん】「今回の洪水はいまだかつてない、とんでもない大洪水だった。ここでは生活はできないと避難所でみなさん一様に言っているので。」

被災後から取材を続けてきた佐藤一春さんです。

現在、地区住民の間では、「集団移転」を望む声が多くあがっているといいます。

【佐藤一春さん】「住みたい気持ちはあっても、自分の子ども、孫の時代までここに住めとは言えないと。この際だから、みんなで安全なところに暮らそうという話があちこちで高まってきている。」

9月19日には、村と住民による復旧・復興に向けた意見交換会が予定されていますが、佐藤さんはこの場で「集団移転」の考えを村に伝えたいとしています。

蔵岡地区の会長を務める山崎昇さんです。

今回の被害を受け、今後の蔵岡地区を考えると複雑な気持ちになったと話してくれました。

【山崎昇さん】「コミュニティが非常に深い地域。(集団移転は)総合的に考えると、複雑な心境にある。」

山崎会長は、19日の意見交換会での活発な議論に期待しています。

【山崎昇さん】「集落のテイを成していくのが私の願い。みんなが心を寄せて、この蔵岡を真剣に考えて、(その先に)防災集団移転促進事業も選択肢の一つ。」