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「コメの概算金」大幅引き上げ
県内の今年の「コメの概算金」は、去年よりも大幅に引き上げられることが分かりました。
2015年に基準を変更して以降、上げ幅・金額ともに最も高くなりました。
「コメの概算金」は、農協が新米を集荷する際に農家に支払う前払い金で、その年の店頭価格にも影響します。
農家は受け取った概算金を、燃料代や肥料代など経費の支払いにあてます。
JA全農山形は、今日(9月9日)午前の会議で、ことしの「コメの概算金」を決めました。
それによりますと、県内の生産量6割近くを占める主力品種「はえぬき」は、一等米60キロあたり1万6500円、県産ブランド米「雪若丸」も1万7100円で、いずれも上げ幅は4300円と、去年より大幅に引き上げられました。
2018年からの「コメの概算金」の推移を見ると、2020年にコロナ禍に入り、一度大きく下落しましたが、その後は徐々に回復し、今年はコロナ禍前の水準を大幅に上回っています。
JA全農山形によりますと、この背景には飲食店での需要回復に加え、コメの生産に必要な燃料代や肥料代の高騰など、生産コストの増加があるとしています。
「コメの概算金」は、店頭価格にも影響するため、ことしの新米の価格も去年より上がる見込みです。
また9月中旬からは新米の流通が始まるため、スーパーでのコメの品薄状態は、徐々に解消されるいうことです。
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