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サクランボの双子果 県が対策のための実証実験
去年(2023年)の猛暑の影響で多く発生した双子果、その対策のための実証実験が行われています。
2025年の収穫に向け、県が主体となって実施している双子果対策の実証実験。
【望月雅人アナウンサー】「サクランボのハウスの上の部分を見ると、西側の一部にシートが張られている。花芽が出来るこの時期、いかに高温を避けるかがポイントになる。」
天童市成生の須藤淳哉さんの園地でも、ことし紅秀峰を中心に双子果が多く発生しました。
【須藤淳哉さん】「多い木だと5割くらいは(双子果だった)。平均でも2割程度が双子果。」
県では、花芽が出来る7月から9月に樹木の高温を避けることで、双子果の発生を抑えられるとして、遮光シートの設置やハウス上部からの散水による双子果対策の実証実験の協力を県内の農家へ呼びかけていました。
これを受け、須藤さんも8月上旬、特に被害の大きかった紅秀峰のハウスに遮光シートを取り付けました。
【須藤淳哉さん】「対策をとれば双子果は減ると思うけれど、それをどこまで出来るか。サクランボの収穫が終わって他の果物の作業がある中でもう一回ハウスの上に登ってこういうシートをどこまで張れるかという労力とコストの面が課題。」
県では今後、実証結果を対策マニュアルとしてまとめ、県内の生産者に周知していきたいとしています。
【須藤淳哉さん】「順調に今年は良かったなということがここ数年ないので、そんなに一杯ならなくても良いので、例年並みに今年は良いサクランボがしっかりと採れたなという年にさえなってくれれば良い。」