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刈屋梨の収穫を急ぐ農家 台風の県内接近の可能性

この台風10号の県内への接近の可能性を受け、酒田市では特産「刈屋梨」の収穫を急ぐ農家の姿が見られました。

酒田市を代表する秋の味覚、刈屋梨。

明治時代から代々栽培が続くこちら「やまよ梨園」では、8月中旬から幸水の収穫が始まり今が最盛期です。

【やまよ梨園 伊藤光一さん】「けっこう大きいサイズが出ている。ナシは甘みがのっている」

収穫の最盛期を迎える中での台風10号の県内への接近の可能性。

当初、伊藤さんは木が強風で揺れ実が落ちるのを防ぐため、支柱を立てるなどの対策を考えていました。

しかし、熱帯低気圧に変わる予報で強風の心配がなくなったことから、こちらの対策はとらないことにしたということです。

それでも、万が一の事態を考え、きょうは朝から収穫を急いでいました。

【伊藤光一さん】「最低限の杭上げはしているので相当な暴風が来なければ大丈夫かなと。一安心している」

伊藤さんのナシ畑の一部は、7月の記録的な大雨で水があふれた荒瀬川のすぐ近くにあり、1.2アールほどが濁流に飲まれました。

今年は収量が減る見込みなだけに、これ以上の被害が出ないことを祈るばかりです。

【伊藤光一さん】「ナシは待ってくれない。色付きはすごく良い。この状態だとすぐ出荷しないと、どんどん鮮度が落ちてしまうので」