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大学生らが羽越水害の遺構見学 防災について考える

 大学生らが1967年の羽越水害の遺構などを見学し防災について考えるプログラムが山形県小国町で開かれています。

このプログラムは土砂災害の遺構や砂防事業の現場をめぐり中山間地域の防災について考えてもらおうと飯豊山系砂防事務所が定期的に行っています。

 プログラム2日目のきょうは砂防を専攻する全国の大学生や大学院生6人が小国町を訪れました。
 新潟県との県境にある赤芝峡では1967年8月に発生し多くの死者・行方不明者を出した羽越水害などで三度、橋が流失したことなどを職員が紹介し、水害の恐ろしさについて学んでいました。
 また、町内の河川に設置された次世代型の「スーパー暗渠砂防えん堤」も見学。こちらは洪水時には土砂が詰まって流出が調整される機能があります。
また元の川の流れを遮っていないため魚が遡上できるなど環境面にも配慮しています。

【筑波大学大学院2年 一倉夏帆さん】
「研究室にこもって勉強しているので実際の現場で実現象を知るという意味でも意義があると感じた」

【名古屋大学大学院1年 赤羽澄香さん】
「過去の災害で上流の方がどのように対策してきたかを知るのは今後災害が激甚化する中で大事だと思った。今後山の管理を考えるとき地域の暮らしを知った上で進めていくのが大事だと感じた」
 
プログラムは2泊3日で行われ、参加者たちは30日まで小国町に滞在します。そして研修の成果をレポートにまとめることにしています。