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山形のサクランボ収穫量、平成以降2番目の少なさに

 山形県産サクランボの今シーズンの生産状況が発表されました。
 収穫量は8700トンとなる見込みで実に平成以降2番目の少なさで、記録的な不作となる見通しです。

 今日は県やJAの担当者などが出席し県産サクランボのブランド力強化について話し合う会議が行われました。

この中で今シーズンの県産サクランボの生産状況が報告され、収穫量は平年の65%程度となる「8700トン」となる見込みが示されました。
 これは平成以降では1994年の「8570トン」に次いで2番目の少なさで、記録的な不作となる見通しとなりました。

 大幅に収穫量が減った原因としては、双子果の発生に加え、今年6月に気温の高い日が続いたことで実が急速に熟し収穫が追いつかずに痛んでしまったことなどがあげられました。

【県農林水産部 星里香子部長】
「非常に衝撃的な数字。生産者や関係者の皆さんへの影響は非常に大きかったと思う。9月補正予算での高温対策支援の事業も検討しているので様々な形での取り組みを皆さんと一緒に進めていきたい」

会議では今後の取り組みとして高温対策のマニュアル作成や高温に対応できる晩成品種への転換の支援を実施する予定などを確認しました。

また県が5月に示した予想収穫量「1万2100トン」と、きょう報告された収穫量との間に大きな隔たりがあり、出席者からは予想収穫量を発表すること自体に疑問を呈する意見が出されました。

【JA担当者】
「何万何千何百トンという細かい数字まで、5月の20何日のあたりで出す必要があるのかどうか」

 これに対し、県は「関係者と十分に協議して考えていく」としました。