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大雨から間もなく1カ月 戸沢村蔵岡地区
記録的大雨から間もなく1カ月。被災地の復旧が少しずつ進む一方で、住民たちは不安や葛藤を募らせています。
被災地のいまを取材しました。
【高坂瑠奈リポート】「立っているだけで汗が出るほどの暑さですが、今日もボランティアの方による作業が進められています。」
最上川が氾濫し、集落全体が浸水被害にあった戸沢村蔵岡地区。
当時、泥などがたまっていた集落の道路は復旧が進みました。
しかし、汚れた家具の掃除や運び出しなど現在も住民やボランティアによる作業が続いています。
【佐藤一春さん】「なんとかボランティアの方や親類の方手伝ってもらってここまで片づけられたが、気持ちの整理がだけがついていない。」
胸のうちを話してくれたのは佐藤一春さん。
自宅の2階部分まで浸水し、冷蔵庫などあらゆるものが散乱。
思い出の写真も泥をかぶりました。
1カ月ぶりに家の中を見せてもらうと。
「ここに冷蔵庫があったんですよ。跡ありますね。」
親戚やボランティアの手伝いもあり、散乱していた家電などは外に運び出されました。
現在は被害をまぬがれた3階部分で何とか生活しています。
1カ月ほどが経ち、佐藤さんは蔵岡での暮らしが変わっていくことへの不安を語ってくれました。
【佐藤さん】「どうしようもないということでよそに出ていく人もいるが、残った人だけでもせめて同じような場所で今後洪水の心配がないところで贅沢は申しませんけども一緒に助け合いながら今まで通り暮らしていければなというのが一番の望み。」