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記録的な大雨被害の戸沢村と鮭川村で仮設住宅着工

 7月の記録的な大雨により多くの住宅が被害を受けた山形県戸沢村と鮭川村で、仮設住宅の建設が始まりました。

 県によりますと酒田市・遊佐町戸沢村・鮭川村ではおよそ200人が現在も避難生活を送っています。
 こうしたなか戸沢村と鮭川村では生活の再建に向け、仮設住宅が着工しました。

「戸沢村です。炎天下の中、仮設住宅建設に向けた第一歩となる作業が始まりました。」
 
 旧戸沢小学校跡地には県や建設団体の作業員が集まり、ロープで建物の水平方向の位置関係を決める「縄張り作業」などを行いました。
仮設住宅は戸沢村に21戸、鮭川村に8戸建設される計画です。
 木造平屋建てで世帯に合わせ1Kから3DKまで用意されています。

 また、住宅の基礎を一般の仮設住宅よりも20センチほど高くしたり、屋根を急傾斜にするなど雪が降っても負担が少ないよう設計するということです。
 被災者は最長で2年間、家賃負担なしで入居できます。

【県土整備部 齋藤攻建築技術主査】
「避難されている方先が見えなくて不安だと聞いている。完成までひと月するので現時点でも少しでも安心してもらえればと思う。」

 工事の完了は9月末の予定で、戸沢村で75人、鮭川村で19人が10月上旬から入居を開始します。
 また、県は建設型の仮設住宅のほかに賃貸型の住宅も酒田市と戸沢村にあわせて123戸用意する方針で、家賃・礼金・仲介手数料を国と県で全額負担するということです。