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避難中に死亡 酒田市の女性 当時の状況は
7月31日、酒田市上青沢で見つかった遺体は、今回の大雨で避難中に行方不明となった86歳の女性と判明しました。
当時の状況を振り返ります。
酒田市北青沢の相蘇外百子さん(86)は、記録的大雨となった7月25日の午前中、夫と避難していた際に行方が分からなくなりました。
【石川記者】「相蘇さんはこちらの自宅を夫と一緒に出た後、あちらの川沿いに通じる道を避難している最中に行方が分からなくなったとみられています」
こちらは大雨当日の午前中に北青沢で撮影された荒瀬川の様子です。
激しい雨が降る中、川沿いの道のあたりまで水位が上がっていることが分かります。
酒田市などによりますと相蘇さんは夫とこの荒瀬川沿いの道を歩いていましたが、自宅から200メートルほど離れた場所で夫が振り返った際、姿が見えなくなったということです。
その後、警察や消防、自衛隊が荒瀬川の上流から下流にかけて捜索にあたりました。
そして7月31日、自宅から西に2キロほど下流にある上青沢の三保六橋付近で遺体を発見。
DNA型鑑定の結果、相蘇さんと判明しました。
相蘇さんの向かいの家に住む女性は、物静かで優しい性格の人だったと振り返ります。
【向かいに住む人】「除雪作業で腰椎ヘルニアになった時に心配して小さいタッパーに入れておかずを持ってきてくれたり野菜とかあれば持ってきてくれたりした悔やまれます」
相蘇さんは手先が器用で、市内の縫製会社で紳士服の仕立てを担当していたといいます。
【同じ職場で働いていた女性】「20年くらい同じ職場で働いていた優しい人だった。眼鏡をかけて笑うとかわいい顔して見つかって良かったと思うけど本当に悲しい。一緒に働いていた人が」
今回の大雨による犠牲者は、新庄市で救助に向かっていた際に流された警察官2人と合わせて3人となりました。