今回の大雨で大きな被害を受けた酒田市の大沢地区。
今なお土砂の撤去などが進んでいない中、復興を目指す男性の思いを取材しました。

【阿部彩人さん】「だいぶ泥が家の中にも堆積しています」

大沢地区で暮らす阿部彩人さんです。

阿部さんは6年前、地域おこし協力隊として東京からＵターンし、大沢地区に移住。

その後、大沢地区を拠点に地元の特産品の販売などを行う会社を設立しました。

現在は被災地の現状を多くの人に知ってもらおうと、日々動画を撮影しＳＮＳに投稿を続けています。

【阿部彩人さん】「復旧のさらに向こうにある復興を大沢地区としてはやらなければいけない（動画投稿を通して）大沢地区に外から関わってくれる人も増やしていきながらもう一回作り上げていくことが必要」

訪れていたのは、大沢地区の中でも被害の大きかった北青沢の集落。

阿部さんは毎日動画を撮影しながら地元の住民の声を聞いて回っています。

【阿部さん】「何か出来ることありますか今から」「今畳上げるんで手伝ってくれる」

この日は1階に土砂が流れ込んだ住宅で畳の搬出作業を手伝いました。

「ありがとうございます」「また何か人手が必要な時はラインでもしてくれれば」

【住民】「ありがたいばっかり。現状をどんどん（動画で）上げてもらってアピールしてほしいよろしくお願いします」

【阿部彩人さん】「後ろ向きになっている人はほとんどいなくて、前向きな気持ちで頑張っていくしかないという人たちの気持ちがすごく伝わってくる」

大雨から間もなく2週間。

北青沢地区はいまだに重機が入ることが難しく、道路や住宅に積もった土砂の撤去は手つかずのままです。

阿部さんは、一日も早い復興に向け支援を呼びかけ続けます。

【阿部彩人さん】「大沢のことが大好きなので、そういう大好きな気持ちを持っている人がすごくいっぱいいる。素晴らしい里山の環境をもう一回。今はめちゃめちゃになっているけどもう一回みんなで作り上げていきたい」