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被災の老舗旅館 復旧作業続く

記録的な大雨の影響で土砂が流れ込むなどの被害を受け、休業を余儀なくされている最上町・瀬見温泉の旅館では、土砂の撤去作業に追われています。

最上町の瀬見温泉街では、7月の大雨で大規模な土砂崩れが発生。

旅館にも大量の土砂が流れ込み、老舗旅館「観松館」は休業を余儀なくされました。

【井上維文記者】「大雨による被害を受け、10日余りが経過したきょう、旅館では従業員による懸命な復旧作業が続いています。」

厳しい暑さが続く中、旅館では連日、従業員およそ40人が露天風呂にたまった土砂の撤去作業などにあたっています。

また、旅館の浄水槽も被害を受けたことで、現在トイレが使えない状況となっていて、8月末までと見込んでいた休業予定は、9月中旬まで延長することに。

期間中のキャンセルは、実に8000人近くにのぼります。

特にこの8月の売り上げは、過去10年でも最高を見込んでおり、損失は大きいということですが、それでも従業員たちは前を向き懸命に復旧作業を続けています。

【従業員インタビュー】「浴槽の中もきれいになったし、日が経つにつれてだいぶきれいになってきたかな」

【ゆめみの宿 観松館 高橋裕社長】「1番のかきいれ時だった8月の売り上げを失ってしまっていて、従業員の給料もそうですし、お風呂を新しくした分の支払いとかもあるんですが、まずは足元の資金繰りとかも乗り越えられるようにしていきたい。(従業員は)みんな頑張ってくれていて、今は(被災の)前よりも(旅館を)きれいにしてやろうという気持ちでやっている。」