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水害で集落全体が浸水した山形・戸沢村蔵岡地区
今回の大雨で集落全体が浸水した山形県戸沢村の蔵岡地区。
度重なる水害で対策を進めてきましたが、住民たちは想定外の大雨だったと振り返ります。
【蔵岡地区の住民 長澤勇夫さん】
「こんなに水が私の家の3mも上がるなんて、初めてですよ。こんなにおっかない思いをしたのはない。」
蔵岡地区で長年暮らす長澤勇夫さん。地区にある排水施設を管理しています
長澤さんたち蔵岡地区の住民は、2018年の豪雨など大雨の度に浸水被害を経験。それ以降、対策が進められてきました。
整備された排水施設では、最上川が増水した際、集落を流れる角間沢川の逆流を防ぐためにゲートを閉め、ポンプで沢の水を最上川に流します
このほか、集落を堤防で囲み、外からの浸水を防ぐ「輪中堤」など大規模な対策がとられていました。
【長澤勇夫さん】
「(今回の浸水は)輪中堤から入ってくる水ではなかった。角間沢川の輪中堤は、「良し」と思っている。ポンプも自然に流れた。これでOKだなと思っていたら・・・(最上川が)鮭川から来る水と合流して渦巻いて来た。水位の高さが全然違かった。」
村内では最上川と鮭川が氾濫。集落は再び浸水しました。
【長澤勇夫さん】
「想定外の外!外も外ですよ。ここの国道47号線、堤防兼用、これを(水が)超えてくるんですよ。うーん。」
かつて、村長として治水対策にあたった渡部秀勝さんは、堤防かさ上げの必要性を感じています。
【渡部秀勝さん】
「(最上川が)越水して破堤した形だったので今までやってきた者としてショックである。抜本的にどうすればいいのかというと、かさ上げしかないのかなと。ただ費用対効果を含めて、総合的に判断して今後もみんなで考えていく必要がある。」