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「手書きで腕に負担」元司法修習生の訴えを棄却

 2022年、元司法修習生が長時間の手書き作業で腕のしびれが悪化したなどとして国に対し慰謝料などを求めていた裁判で山形地裁はこの訴えを棄却しました。
 
 訴状などによりますと2022年山形地裁刑事部で修習中だった元司法修習生の男性は、訴訟に関する資料をまとめる「起案」を手書きで作成するように指示され、実行しました。
 その結果、右腕に負担が生じてしびれるなどしおよそ2カ月間の治療が必要になりました。
 男性は手書きを強いられたことによる腕の傷害や精神的苦痛の慰謝料などおよそ140万円の損害賠償を求めていました。
これに対し被告の国側は、手書きによる「起案」の作成は、修習生の身体の傷害につながるほどの負担を生じさせていないなどとして争っていました。
きょうの判決で山形地裁は「原告は起案の作成後に試験に合格し、弁護士資格を取得していることや「起案」作成は10枚から20枚程度で修習生の身体に過度の負担を課すものとまではいえない」などとして訴えを棄却しました。
 男性はこの判決に対し「最高裁に公文書の開示請求を行い1年以上経っても開示の判断すら保留され、証拠が集められない状態で敗訴となったことは納得できず遺憾である」とコメント。
 判決理由を精査したうえで控訴について検討するとしています。